秋人は今の孝太郎の話で、電話の相手のやり口が分かったのかハッとして驚いた表情を見せる。しかし、南弦は未だに分かっていない様子。
「まさか、」
「その、まさかだと思うよ〜?」
「はっ?どーゆー事だよ」
「南弦には後でちゃんと説明するよ〜。取り敢えず、魅影、どうする〜?」
魅影の目をしっかりと捉え、また魅影も3人の目をしっかりと捉える。
「柳《ヤナギ》に電話。今回、幹部のみで乗り込む」
魅影が指示を出していたその時、ドアが開かれ立っていたのは嘉耶と諒圭だった。
この状況で2人が来たということに、南弦以外確信した。黒羽悠が関わっているのだと。
嘉耶と諒圭も龍黒の切迫した雰囲気で桃花に何かあり、連絡があったのだと察した。
「何の用だ」
状況を把握出来ていない南弦が2人に問う。
龍黒と黒翼は仲が悪いわけでも良い訳でもない。
その為、自分達の領域に入ってきている事が嫌なのだろう。
「ちょっと偵察に来ただけだ」
「偵察だと?」
横で見ている諒圭は嘉耶の言葉に、タチが悪いと思っていた。偵察なんてしなくても、分かりきっていた事なのにと。



