「黒龍の所へ行く」
「はっ?」
その一言に諒圭はあからさまに嫌な顔をする。それを嘉耶は分かっていたかのように笑顔で返す。
「アイツらに関係ないだろ」
「大ありだろ?桃花ちゃんは黒龍の姫だ。連絡がいかないわけがない。それに俺が他のチームなら悠と黒龍で潰しあって貰えば一石二鳥だと考えるしな。利用できるもんは利用した方がいいだろ?自分の手を汚さずに済むし」
諒圭は嘉耶の話を聞いて、本当に性格の悪い奴だと思った。
悠を倒すためだけに色んなものを利用しようとする嘉耶の発想に。
1体1での勝負を持ち込んで、負けているにしても弱っている所を狙うという考え方は諒圭はない。
正々堂々と立ち向かうのが諒圭の信念だから。
しかし、嘉耶にはその考え方はない。どんな状況でも倒したら勝ちなのだ。
考え方の正反対の2人が今現在、一緒にいて行動しているのが不思議なくらいである。
諒圭は嘉耶の言葉に対して何も言わずにただただ後をついて行くだけ。



