「あの、相川くん……私そろそろ帰りますけど」

「送ってくから、まだ一緒にいて」



それにしても、日に日に相川くんは私が帰るのを嫌がるようになった。

今日だってほら、帰ると言ったらふてくされた顔をされた。



「きいちゃんって律儀に毎日帰るよね」

「家族が心配するので帰ります」

「たまには泊まっていけば?」

「それは、その……」



付き合って2週間でお泊まりは少し不安です。

だって家族の誰にも彼氏できたって言ってない。

璃子は1月にチアの全国大会を控えてるから、忙しくてほとんど話せてない状態だし。

それに……。