「でもそのおかげで会えたからラッキーって感じ」

「私もお会いしたいと思っていたので嬉しいです」

「……ほんとに笑顔が可愛い」



永遠さんの笑顔に釣られて私も笑う。

すると満面の笑みで褒めてくれるものだから露骨に赤面した。

こちらこそ永遠さんの美貌にノックアウトしそうなんですが。



「えっと……せっかくだからお茶出しますね」



照れてしまったことが恥ずかしくて永遠さんから距離をとる。

キッチンに行ってケトルにスイッチを入れ、戸棚からガラスのティーポットを取り出した。



「すごい、キッチンに何があるか把握してるんだ」

「そうですね、1ヶ月くらいここに通わせていただいてるので」

「え、それって半同棲?」



……あれ。ものすごい今更だけど、ひょっとしてこの状況ってはたから見たら半同棲になるの?

いやでも、付き合ってないですし。