当たってたみたい。

ところでいったい誰に呼ばれたんでしょう。

相川くん、行きたくなさそう。



「頑張ってくるから帰ったら膝枕して」

「それは無理です」



少し気を持ち直した相川くんは「そこははっきり断るのかよ」って不満げだけどいつもの笑顔を見せてくれた。

その後すぐに玄関のドアが開く音がして、相川くんは部屋の外に出ていった。


……膝枕して欲しいなら、相川くんが帰ってくるまで待たないとですね。

メンタルの強い相川くんがあんな顔するなんてよっぽど。

仕方ない、どうせ明日は土曜日だから待っておいてあげましょう。

時刻は19時。さすがに日付が変わる頃には帰ってくるはずだから終電には間に合うはず。

どっちにしろ私は締切に追われてるし、さて頑張りますか。