相川くんはギャップに弱い

「いいよ、きいちゃんならいくらでも」



そうやって笑う姿もずるいです。

……こんな人を好きにならないでいるなんて、難しい話ですね。



「きいちゃんってクラゲみたい」



館内をぐるりと回って、クラゲの展示にやって来た。

私がクラゲみたいとはどこが?と横を見ると相川くんは水中に漂うクラゲを見つめていた。

幻想的な淡い光が相川くんの横顔を照らす。



「ああ、クラゲ……次の題材にいいですね」

「あは、そーゆーところ」



そういえばクラゲって描いたことないかも。

資料として撮っておこうかな、とスマホを構えたら相川くんは笑った。