「ご忠告ありがとうございます」

「いや、余計なお世話だったらごめん」



申し訳なさそうに顔を逸らすカイさん。

すると相川くんがお手洗いから戻ってきた。



「ん?なんか話してた?」

「別に?」

「えー、なんか怪しい。
まあいいや。きいちゃん、ここまで付き合ってくれたしせっかくだからデートでもする?」

「結構です、今日は行きたい場所がたくさんあるので」

「はっきり断るじゃん、ちょっと傷つく」



デートに誘ってきた相川くんを見て、カイさんは後ろで目を細めて“またか……”とでも言いたげ。

どうやらこういうお誘いは日常茶飯事みたいですね。

私はしっかり自分があるタイプなので流されませんが。

だけどやっぱり要注意人物ですね、気をつけないと。