「綺麗に隠したね、それ」



外に出ると、刹那は肩を抱くように見せかけて首を触ってきた。

触れている部分はキスマークがあったところ。

あーあ、すぐいつもの刹那に戻っちゃいましたね。

紳士な刹那も新鮮でいいなと思ったのに。



「コンシーラーで必死に隠しましたよ……二度目は許しませんからね」

「またやったらどうすんの?」

「1週間私に触るの禁止です」

「それはやだ、もうしない」



だけど私だってやられっぱなしは嫌です。

試しに接近禁止令を出したらすごく嫌そうな顔をされた。