「だから悩みがなくなってストレスフリー。
こんな清々しい気分久しぶり」

「外は土砂降りですけどね」

「その分室内できいちゃんとイチャイチャできるからいいよ」



一足先にアイスを食べ終わった刹那は、席を移動して後ろから私に抱きつく。



「いえ、私は苦労しましたよ湿気のせいで」

「ん?どういうこと?」



そのままの体制でシャクシャクとアイスを口に運んで飲み込んで、残った棒をテーブルの下のゴミ箱に投げ捨てる。

そして刹那の腕から抜け出して、私は持ってきたカバンからギフトバッグに包まれた荷物を取り出した。



「開けてください」

「え、何?今日なんかの記念日だっけ?」

「んー、ある意味記念日ですね」



刹那は「ある意味って何?」と言いながらそれを開ける。

出てきたのは正方形のキャンバスに描かれた絵画だった。