「あ、あの……初めまして。刹那さんとお付き合いさせていただいております、滝本稀子と申します」

「かしこまらないで。わたしもあなたに会いたかったから」



改めて挨拶をすると、彼女は優しく微笑む。

そのあまりの美しさに思いっきり赤面してしまった。

確か18で絆さんを産んだって言ってたから……今年40歳!?アラフォーなんて信じられません!

シワもシミもないじゃないですか!



「じゃあ……依頼したのは壱華さんなんですか?」

「ううん、依頼したのは志勇……刹那の父です」



私はどうやら、ヤクザの組長から依頼を受けたらしい。

気に入ってもらえてよかった、微妙な反応だったら生きた心地がしなかったです。