相川くんはギャップに弱い

透き通った白い肌、2度見するくらいの抜群のスタイル、日本人離れした深い堀りの目鼻立ち。

そして琥珀色の宝石みたいな瞳。

あまりの美しさに脳内処理が追いつかない。

まさに開いた口が塞がらない状態。



「この子がきいちゃん?初めまして」

「は、初めまして!」



想像の斜め上を行く美女だった……。

まるでハリウッド映画に出てきそうな、とんでもない美しさ。

目が合って緊張したせいで思いっきり噛んだ。



「緊張しちゃって可愛い。でも堅苦しいのはなしね、楽しく行こ?
すみませーん、生ひとつ」

「いや昼から飲むんかーい!」

「飲まなきゃやってられないでしょ?特に喧嘩した後は」



しかも私の正面に座ってきて、いたずらっぽい笑顔を見せてきたから心臓を鷲掴みにされた気分。

いい匂いするし、笑顔まで綺麗なんて……。



「か、描きたい……」



思わず変なことを口走ってしまった。

いや、だって……平常心でいられなるわけないでしょう、こんな美女を目の前にして。