使わせてもらったアイシャドウのおかげでいい感じに仕上がった。

戦場に挑む気分でお昼時に刹那の家を出て、待ち合わせ場所に向かう。

到着したのは、歩いて10分くらいの場所にあるこじんまりした中華料理店。

いい匂いが漂ってきてお腹が鳴った。



「琥珀さんはもう来てるんですか?」

「ちょっと遅れるって、先に中入っとこ」



店内に入ってテーブル席に座り、そわそわしながら琥珀さんを待つ。

10分後、「いらっしゃい」という店主の掛け声がして、ひとりの女性が私たちのテーブルの前に来た。



「お待たせ」

「おー、久しぶり」



その人の姿を見た瞬間、私は絶句した。