年明けの1月3日。年が変わって初めて刹那くんに会う日。

初詣に行こうと誘ってくれたから、防寒のためにしっかり着込んで外に出ようとしたその時。



「お姉ちゃん、その……」



友達と遊ぶ予定で準備をしていたはずの璃子が追いかけてきて、深刻な顔で話しかけてきた。

いつも笑顔の璃子がそんな顔するなんて珍しい。

すぐに引き返して璃子と向き合う。



「どうしたの、何かあった?」

「刹那って人とはまだ友達?」



すると璃子は眉を曇らせながら私に尋ねてきた。

……なんで、璃子から刹那くんの名前が?



「そう、だけど……どうしたの」

「付き合うのやめた方がいいよ」