「燈、お前文句言えねえよな。煽ってきたのお前だし」

「痛ぇ……ひひっ、ごめんって刹那ぁ。
完全無欠だと思ってたのにきいちゃんを前にしたら別人すぎて」

「永遠だって快を目の前にしたら別人だろうが」

「へえ、やっぱ血は争えないってやつ?
刹那んちの家系ってみんなそうなの?」

「知らねえ、親族の女の趣味とか興味ねえ」



刹那くんは珍しく見るからにイライラしてて隠す素振りも見せない。

それだけでもかなり気の置けない友達だと分かって安心しました。

粗暴だけど、ちゃんと自分を出せる相手が私以外にいるんですね。



「いてて、面白いもの見た。じゃあ満足したから帰る」

「さっさと帰れ!」



お尻をさすりながら立ち上がった燈くん。

友達相手でも刹那くんは容赦ない。



「じゃあ最後にアドバイス」

「あ?」



めげずにちょっかいをかける燈くんは構わず続けた。