煽るような笑い声に、刹那くんは一瞬にして無表情になる。

あ、この感じヤバい。



「いでっ!!」



次の瞬間、刹那くんは片足を上げ、燈くんのお尻を思い切り蹴った。

は、早い!見えなかった……じゃなくて、なんてことしてるんですか刹那くん!

お尻を蹴り上げられた燈くん。よろめいた拍子に手をついて四つん這いになる。

かなり強烈な蹴りだと思ったけれど、痛いと言いながら笑ってるから案外大丈夫そう?



「せ、刹那くん!?」

「殴ってないからセーフ」

「正気ですか?アウトです」



そのやり取りを見た燈くんは「ギャハハ!」と腹を抱えてさらに笑う。

蹴られて頭おかしくなっちゃったんでしょうか。