相川くんはギャップに弱い

路肩にバイクを停めて、バイクから降りてヘルメットを外したその人。

現れたのはハッキリした顔立ちの金髪のイケメン。

あ、この人確か……。



「なんだぁ、刹那も今日デートかよ」

「えー、その通りだけど何お前」

「刹那に逢いに来ただけじゃーん。てかカノジョとまだ続いてんだ。
俺のこと覚えてる〜?」



母性をくすぐられるような満面の笑みで手を振るその人。

忘れるわけない、特徴的なイケメンだし。



「えっと……燈さんですか?その節は妹がお世話になりました」

「当たり、桐谷燈でーす」



私が軽く頭を下げると、刹那くんは分かりやすくムッとした。



「お前なんでいんの?俺のストーカー再発した?」

「ストーカーとかひどくね?」

「実際そうだったじゃん」

「違ぇわ、ツーリングに刹那誘おうと思って。けどデートなら仕方ないから後輩誘うわ」



来てすぐなのに帰ろうとする燈さん。

すると刹那くんは「快は?」とその背中に話しかけた。