ノート





「問1 原子をとりまく、同心円状の層、の、原子核に近いものから……あああああっ!」

俺は床に寝そべる。

「うるさい、ちゃんとやれ」
なっちゃんがおれを小突くから起き上がった。

「はーい」

 テーブルにだらんと突っ伏しながら問題のドリルに記号を記入していく。

「入ることができる電子の最大数が、32、18……」

問題をひとつずつ、確認しながら解いていく。
習ったばかりだけど、しばらくしたら抜けていきそうだ。隣になっちゃんがいて同じように問題を解いていた。
やっぱり学校って楽しいなと思う。
 なっちゃんや他の人がいるし、勉強は面倒だけど、外で沢山遊べるから運動不足にもならない。
「う……全然意味わかんないんだけど」

なっちゃんの方に身体を寄せてうなだれたら、なぜだか頭を撫でてくれた。そしてささやかれる。
「ねえ本当に、考えなおさないか」

 聞かれてびくっ、と身体が反応したが、テキストをわざとらしくひろげて冷静を装った。

「えーっと。これはたしか」

答えを8、と書いた。

 なっちゃんもに合わせてくれたのか、勉強に戻ってくれる。

「いや、よく見て」

指差された場所を見たら確かに正しい答えではなかったので、あーそっか、ありがとう、と書き直した。

「はぁー、
これ、得意じゃないかも」

俺将来何系にするか迷う。というと、なっちゃんは笑って答えた。