心の中で宇宙人と呼んでいた、ハーフアップに、毛先をくるんくるんさせた長い髪の女子、綺羅に見つかった。
こいつは同じ中学だったからか、妙に気やすい。
「何しに来たのぉ?」
長いまつげをバチバチと動かして、そいつが真ん丸の目を向けてきた。
「あー、あのさ、人探してんだよ」
「へえ、誰」
「河辺っていう男」
「なに、カレシぃ? あたしは差別しなーいよっ☆」
えへ、とウインクされる。
リアクションに困った。違うというのも、また面倒だ。しかし、肯定も困る。
「いや、聞きたいことあって」
「え、つまんねえのー」
ほら、と教室の前の方の席を指差されて、見ると
「来てくれたんだね」
とあの河辺が、椅子から立ち上がって言った。俺の来訪に、心から喜んだ、ように見えた。
マジかよ、本当に居た。
「あぁ昼休み、少し話したいなと思ってさ」
いろいろと思いはしたが努めて冷静に言うと、わかったよと快くうなずいてくれた。
河辺とともに教室から出る。



