ノート




翌朝。

「ごめん、なっちゃん」

出会い頭にそう言った俺に、なっちゃんがかじりかけのクリームパンの欠片を、口からぽろっとこぼした。

どうにか登校したけれど、俺の心はもう干上がって嬉しいとか楽しいとかがただ黒く塗りつぶされている。誰かといれば、そいつを殴り付けるだけだろう。
 昼休み。
校庭では、生徒が元気にサッカーをしている。
サッカー部じゃないやつも入っていたり、応援していたりして、うちのクラスの仲のよさに感心。

それを、眺めながら俺は言う。

「今日、遊ぶやくそく、パス」

なっちゃんは不思議な顔で首をかしげている。

「なんか用事?」