明日はきっと、晴れ。



「俺も、いつか美琴さんを守れるように

……もっと強くなりたいです」

そう言って美琴たちが行った方に向かってつぶやいた。


「喧嘩が強いことだけが強さじゃないよ。


美琴はああ見えて身体弱いから」

いつか聞いた美琴が料理を始めた理由を
朱里くんにも教えると、
彼は目を見開いて、それから笑った。


「それは今のところ、少なくとも、
翼の中では俺しかできないっすね!」

そう言った朱里くんはとても綺麗な笑顔だった。