暗闇の中で、1人。 ここがどこかもわからないまま、 何日が経ったかもわからないまま、 1人、ただ光を探していた。 光があれば迷わずに済むから、 どの方向に進めばいいかわかるから。 太陽はどこにいるのだろうか。 ……そもそもこの世界に、 太陽はあるのだろうか。 光を探して、ただひたすらに歩き続けた。 まっすぐ歩けているかはわからない。 進めているのかもわからない。 一向に変わらない視界に、 絶望さえしていた。