荷物を取りに施設に戻るとすっかりやつれた施設長から衝撃の一言を受けた。


「お前がいるからこうなってしまったんだ…」


施設の子たちもそれまで仲良くしてくれていた職員の方たちも、
何も言わずに白い目でこちらを見てきた。


施設長の言葉が脳内に再生され、

みんなの顔を見ているだけで「麗のせいだ」と言われているようで、


わたしは外に出られなくなった。




中学にはほとんど行かずにテストだけ受けて、
全てのテストでオール満点の学年トップを総なめして卒業した。


せめて高校だけは、と用意してくれた校長の学校に入学して、ひかりんを担任にしてもらって、今に至る。
そんな感じ。

同居も中学卒業まで続いたけれど、
同じ高校の教師と生徒として、よろしくないということで、
2人は近くにアパートを借りたみたい。

それでも、わたしのことを心配して定期的に来てくれる。