「み…、結城先輩、緑沙(ツカサ)……、笹島先輩、お疲れさまです」
汗を拭きながら駆け寄ってくる2人を無視するわけにもいかず、
控えめに笑いかける。
緑沙先輩は1つ年上で、わたしやみーたんとは違う中学だったけれど、
短距離でとてもお世話になった先輩だ。
「来てくれたんだな、ありがとう」
みーたんがいつものように柔らかく笑いかけてくれる。
いやそんなことより…
周りの女の子たちからの視線が痛いです…
「あれ、沙知も来てたんだ」
「まあね。あんたが頼み込むから仕方なく?」
緑沙先輩が隣にいた沙知に気づいて話しかけると、
沙知も嬉しそうに答える。
何やら親しそうに話す2人。
2人知り合いなのかな…?
「明日も追加で夜作るから我慢しろ」
えっ?!まさかの同棲?!
2人の関係性を知ってか知らずか、みーたんはニヤニヤしているし……
2人の関係を聞こうと口を開く前に、マネージャーから集合の呼びかけがかかる。
じゃあまた後で、と頭を掻きながらみーたんと緑沙先輩は颯爽と去っていく。



