「んっ、、」
目を覚ますと、真っ白な世界が広がっていた。
「あ、花音、、」
少し気まずそうにみーたんが声をかける。
「…じゃあこれで検査は終わりです。
1週間ほどで退院できるから無理はしないように」
では、と頭を下げて白衣姿のおじさんがこの真っ白な空間から出て行く。
「花音っ!」
涙や鼻水でぐちゃぐちゃになった、
お父さんとお母さんが入れ違いで部屋に入ってくる。
「よかった……」
お母さんはそう呟き私の頭を撫で
「ごめんな…」
お父さんはそう言って私の手を取る。
「心配かけて、迷惑かけてごめんなさい‥」
その言葉に2人はにこっと笑って頭を撫でてくれた。
「澪くんがいるから大丈夫だとは思うが…
これから仕事に戻らないといけないんだ、」
「花織(カオリ)の迎えあるから私も行くわね」
花織はまだ5歳の私の妹。
保育園に通ってて、本当に可愛いの。
窓際で外を眺めていたみーたんによろしくと伝えて2人は部屋を出て行った。
しばらく沈黙が続く。
「なぁ、」
最初に沈黙を破ったのはみーたん。



