【短編】空に翔ける恋



夜が明け、朝起きると雨が降っていた。


昨日より少しだけ早く家を出た。
今日はみーたんは家の前にはいなくて、

……少しだけ寂しいな、
と思いながら学校へ向かった。

あんなにひどいことを口にしたのはわたしなのに、、
わたしはなんて身勝手なのだろう。

昨日とは打って変わって、思い足取りで学校に向かった。


「おはよう」
後ろの扉から教室に入り、入り口に1番近いところで話していた女の子たちに挨拶をすると、

「あ、おはよ…」
と少し間が開いて苦笑いで返された。


何かやらかしたっけ?と思いながら席に着くと
「あの子が彼女なのかな?」
さっきの子たちがチラチラ私を見ながら話している。


聞こえてますよ〜と思いながら机に伏せる。


どうせ、みーたんとの噂話でもしてるんだ。
確かに昨日は悪目立ちしたなぁ…

せっかく上手くいくと思ってた高校生活も中学みたいになるのかぁ…

とか思いながら
ただひたすら机に伏せて
時計のカチッ、カチッという音を思い浮かべ、
時が過ぎていくのを感じた。