塩彼氏の愛 番外編3 彼氏は辛いよ

ああああ
やばいやばい
イライラしてまたハナに八つ当たり。


ハナは一度拗ねたらタチが悪いのに


ああああ、もう!!💢
通りすがる奴ら全員ハナを見てく。
客寄せパンダじゃねぇんだよ。


ドウドウドウ…
悠之介!落ち着くんだ!落ち着けオレ。
せっかくのデートなんだから
平常心だ。


ああ神様
俺の彼女が可愛すぎるんですが…
早く家に連れて帰りたい。



俺はなんとか平常心を心がけ
ご機嫌斜めなハナの肩に手を回し
笑いかけ少し素直になってみる。


「ねぇ、ハナ。服の事、嫌な言い方して本当ごめん。周りが見るから… その 嫉妬したんだ。 だって 超カワイイ…すげぇ似合ってる。可愛すぎて誰にも見せたくないんだけど…
早く家に連れて帰りたい。  ダメ?」



すると驚いたような顔して目を見開いたと
思ったら、パーッと華が咲いたように笑って



「ホント〜?!嬉しいっ!!!笑
実はさ…ちょっと恥ずかしかったんだよね
普段あまりこういうの着ないから。
でも、ユンちゃんにカワイイって言って貰いたくて、ミヤに相談して一緒に選んで貰ったんだからね!悩殺できたぁ?!うふふ笑
んじゃ、チャチャっと買い物して帰ろうッ?
欲しいものは決まってるの!」

と、恥ずかしそうにしつつ喜びを隠さない。


なんなんだこの反応
可愛くてたまんねぇな…



ああ、今日も俺の彼女が可愛すぎて辛い。笑



自然と笑みが溢れる。



恥ずかしいけど、俺ってハナの事になると
アホ丸出しだ。



「ねぇねぇ、ちょっと!
ユンちゃんこの際だから言っとくね。
外でその顔は控えたほーがいいよ。
私ですらユンちゃんの笑顔は今だにドキドキして体制付かないんだから。糖度120%はあるね。
ユンちゃんはさ、いつも私の心配ばかりするけど、もっと周りにも気を配るべきだと思うの…。
だって、周りの女性陣はみんな失神してるよ…?」



はっ?!なんだそれ
兄貴らがいたらわからないでもないけど
さすがの俺1人じゃそんな力…



あっ、本当だ、失神してる…


知るかそんなもん。


一言だけ言うとしたら


俺を見るんじゃねぇ。
ハナといる時は特に見るな。
男も女も俺らを見るな。


ヤケドするぜ。
(アホらしくて笑えてくるわ!)


「ユンちゃん!今言ったばっかり!!」



うるさいなぁ…
早くこのカワイイ生きモノ連れて帰ろっと。


以上


おわり