塩彼氏の愛 番外編3 彼氏は辛いよ

肩の力も抜け、ようやく周囲の様子にまで
気を配れるようになると


さっきとは違った周囲の反応に気がつく。
通りすがる男が俺の隣で機嫌良く歩いてる女をチラチラと2度見3度見してくる。


まぁ、いつもの事なんだけど…
それにしても今日はいつも以上の視線を感じるなと思いながら改めてハナの姿を見る。



色々な感情が頭の中を駆け巡り
周りの奴らに対しての怒りが込み上げてきて周囲の輩にガン飛ばしまくる。



マジで見んな。
ふざけんなよ、見てんじゃねーよ💢



パンツスタイルの多いハナが
珍しく膝上丈のワンピース履いてるし。



ハナは学生時代からの空兄の言い付けで
あまり女を意識させる格好はしないんだが…



細くて長い手足なのに出るべきとこは
きちんと肉が付いてて、女として最高の身体してるから何を着ても良く似合うけど、このワンピースはハナの魅力を最大限引き出していた。めちゃくちゃ良く似合ってて、すげぇカワイイ。超かわいい。



周りは俺がどんだけ睨みきかしても
チラチラ見てくる…


いい加減腹がたつ。


「おいっ、お前久しぶりのデートで
なんて格好してきたんだ!」



「えっ、スカートだけど履いたらダメなの?
ミヤがすごく似合うって褒めてくれたよ?」


「ダメに決まってんだろ?お前なんかジーパンが一番お似合いなんだよっ!!それに、周りの男がチラチラ見るだろ!!バカかお前は!!」


「何でそんな言い方しかできないの?!
ユンちゃんのためにオシャレしてきたんでしょ!もう知らないっ!!こっち見ないで!ふんっだ!!ユンちゃんなんか知らない!!」


「ああああっ!もう!悪かったよ!
ダメじゃないよ…似合ってるよ…
カワイイよ……周りが見るからさ…
ごめん、機嫌治せって…」