闇に咲く華ー偽りの華ー


「ちょ…大樹…。」

「何を思い、何を抱えてるかなんて俺には分からねぇ。計り知れないのかもしれねぇ。」

「え…大樹?何を言いたいの?」

「ー…何をそんなに恐れている?」

ヒュッと息を吸って、吐くことが出来ないほどの衝撃。

何もかもを見透かしているような大樹の言葉。

「な…、何言ってるのよ。私が何かに恐れてるって?まさか!恐れるものなんて無いわよ?」

「俺は本気だ。この先何があっても、俺は守り抜くと約束する。」

守り…抜く…。

涙ぐんでしまいそうになるのを堪える。

ダメよ、私の存在事態があり得ないことなのよ。
助けを求めるだなんて…。

「今は何ともないのよ?けど、もしダメな時は…その時は助けてね。」

嘘に嘘を重ね続けた私は…もう、どれが嘘でどれが本当か分からなくなってきている。

私のこの想いは、真実なのか…。