「あ!来たわよん!!」
こうちゃんの一声に、私は目線を前に戻す。
!?
え!?
何か、ピンクのドギツイ車が現れたのだけれとも!?
どうしましょう。
開いた口が塞がりませぬ。
「銀ちゃんの移動式美容室到着よーん!」
わわわっ!
またキャラの濃い人が…。
難いは凄いのだが、女の私でさえも負けてしまうほどの美肌。
お幾つなんだろうと考えていると、こうちゃんから驚きの言葉が出てきた。
「ジジィ、もぉその車は流行らないって言わなかった?今はそんなもの乗ってる人なんていないわよーん。」
!?
じ…ジジィ!?
「あーら、糞孫ちゃん。私のやることに文句あんのかしら?」
!?
く…糞孫!?
え!?
まさかの親族!?
「もー、ジジィのせいでゆーちゃんが驚いて固まってるじゃないのよぉ。」
「え!?私のせいなの!?ヤァダァ、そんなつもりはないんだけど、ごめんなさいねぇ。」
そう言いながら、こうちゃんの首を絞め始める。
「さぁ、花火大会が初めてのピュアちゃんはどこかしら?」
そう言われながら、私は部屋へと連れていかれた。

