「あんたが居ながら、何やってんの!!」

怒号で私は目が覚めた。

いったい何事かしら!?
簡単に身なりを整えて、下の部屋に向かう。

声のする部屋に向かうと、そこには正座させられて1列に並ぶ鬼龍の幹部たち。
大樹は正座はせず、ふんぞり返ってるが…。

その目の前には、鬼の形相をした莉依さんが…。
その後ろにはバツの悪そうな清宮の組長さんと姫野の大和さんが…。

「龍神会の集まりがあるからって、鬼龍の頭のあんたが迎えにこれなくてどおすんのさ!」

「龍神会の集まりは絶対だろ。」

「バカ息子!一言私に声掛けさえすれば時間をズラすこともできたのよ!?」

「あ"!?今までそんな事したことねぇーじゃねぇかよ!」

「事が事でしょ!!命が助かったからいいものの、万が一の事があったらどうするのよ!?」

あわわわ…。
どうしよう…。
私のせいで喧嘩してるの!?
取っ組み合いになりそうな勢いだわ…。

どうしよう…どうしよう…。

助けを求めるにしても、鬼龍のメンバーは正座させられてるし…。

清宮の組長と姫野の大和さんに助けを求めようと目を向ける。

2人は気まずそうな表情。