「どうなんだ?」

清宮大樹が私を鋭い目で捕らえる。

この人は危険。

暴力とかの危険ではなく、何もかもを見透かしていて危険と本能で感じる。

私の行動、思考を手に取るように知られてしまっているような感覚になる。

「…黒龍かどうかは知りませんけど、莉依さんに会う前、三人の男に絡まれたましたけど。」

「…は?」
「結月ちゃん!?」
「やだー!本当にー?」
「まじっすか!?」
「お…お姉ちゃん!?」
「ほう。」

静かに声を発する大樹さん。

ちょっと待ってと言わんばかりの司さん。

心配!と体を動かす広治さん。

あり得ないとばかり言いそうな声を出した仁さん。

オロオロしながら私の名を呼ぶ詩月。

興味深そうに言う光輝さん。
てか、光輝さんがなるほどと納得してるけど?

どう思い出してもやらかしてはいない。
時系列で思い出しても、検討もつかない。