足りない、もっと。



修学旅行は楽しみだけど、澪に会えないかもって思うと寂しかった。

澪の気まぐれかもしれない。


でも、誘ってもらえてうれしかったから、それだけでモヤモヤは吹き飛んだ。


修学旅行が楽しみなだけになる。



「じゃあ、明日の朝に電話するね。3日目の自由行動、すごく楽しみにしてる!」

「うん」



名残惜しいけど集合場所に着いちゃったから澪に手を振る。


やっぱり同じクラスがよかった……。

何回考えても仕方ないことを、また思ってしまった。



「紗和、おはよう」


クラスのところに行くと、有紀ちゃんがいちばんに声をかけてくれる。


「おはよう!そして朗報です!」

「なになにー?朝早いのにテンション高いね」



不思議そうに笑ってる有紀ちゃんに、わたしはニマニマしながら近づく。

内緒話だから手で隠して耳元に口を寄せる。



「じつはね、澪に自由行動誘われて……」

「えぇ!?やばっ!よかったじゃん!!」

「うん、待って。続きがあるから」