足りない、もっと。



有紀ちゃんもわたしと同じ気持ちでいてくれたことにうれしくなる。


修学旅行、すごく楽しみだなぁ……。


それから有紀ちゃんと修学旅行のこととかたくさん話していると、チャイムが鳴ってホームルームが始まった。



「それでは修学旅行の班決めをします」



出席確認が終わればすぐに修学旅行のことに入った。


さっそく班決めがきた……!


本当は澪と同じ班になりたかったけど、クラスが違うからそれは叶わない。

せめて自由行動とか、どこかで会えたらいいな。



……って気を抜いたら澪のことを考えちゃう。


いまは班決めだ!



「いまから決めた班で班別行動をしてもらいます。席を移動していいので、男女4人で組んでください」



担任の言葉で立ち上がって仲良しの友達と集まりだす。

わたしは前の席に有紀ちゃんがいるから座ったまま有紀ちゃんに声をかけた。



「じゃあ、あとふたりだね。どうする?」

「んー、私は誰でもいいよ」