さぁ、秘密の恋をはじめよう。


家に帰ると、颯斗は私の机で勉強していた。

真剣な横顔に見惚れる。

イケメンだなぁ。

学校でこの顔をずっと見れている子がいるのかと思うと、ちょっとだけ嫉妬した。

とりあえず、颯斗に抱きついてみる。

「ただいま。」

「おかえり。」

颯斗からも抱きしめ返される。

このやりとりは、私だけができるんだ。

なら、別にいっか。


「ねぇ、颯斗。」

「ん?」

「由梨に、ダブルデートしない?って誘われたんだけど……行かない?」

「いいよ。」

「本当!?」

実はこれが颯斗との初めてのデートだから、嬉しいようなちょっと残念なような。

「ただし、ダブルデートは再来週にしようか。」

「来週なんか予定あるの?」

「いいや、来週はすいと2人でどっか出かけないか?初めては、やっぱり2人で行きたいだろ。」

私の心読んでるのかな、颯斗は。

「だめか?」

「めっちゃくちゃ嬉しい!!」


ということで、2週連続デートです!