8時45分。
さすがにもう顔の赤みも引いた高野先生が体育館に移動するように言いに来た。



「来たやつから適当に並んで座れよー」



高野先生だから許されるこの適当っぷり。恐らく他のクラスは出席順で並んでいるはず。


まあ私たちからしたら有難いんだけどね。


1番後ろが梨沙で、その前が私。これはもう1年の頃からのお決まりの並び。



「睦月、あそこに並んでるのってたぶん新しい先生だよね」



梨沙が指した方を見ると、確かに見た事のなさそうな先生たちが並んでいた。



「さすがに顔までは見えないね〜」


「私も見えないや」