「ごめんね、ちょっと意地悪した」 反省してない様子で笑いながらそう言って、今度こそ先生は保健室を出て行った。 しばらくして保健の先生が来てくれたから、きっと成田先生が呼んでくれたんだと思う。 私の顔を見て「まだ赤いわね〜」と言った先生は、このまま休んでいるように言った。 私の顔が赤いのは、熱中症なんかじゃなくて成田先生のせいだなんてことは分かっていたけど、そんなこと言えるはずもなく。 私はいつの間にか意識を手放していた。