真面目な私は、チャラい彼に溺愛されてるみたいです。

「あれっ……?」

足音が聞こえる。
やばい、やばい


「隼人ッ?」

ガチャッ……。


ドアが開かれて、制服に着替え途中の間抜けな顔をしているだろう私と、寝起きで寝癖がついているけどイケメンな夏川さんの目がバチッとあった。

起きそうだからって、思わず部屋のドアの前に飛び出した私が悪かったけど……。


とっても恥ずかしい。


「あっ……ごめん」

夏川さんは、私を5秒ぐらい見つめてから、気まずそうに視線をそらした。


「いやっ、夏川さんは悪くないですよ」


「ごめん……俺、こよみ襲っちゃいそう」


「はっ……!?」


急に何言い出すの?

「そりゃあ、思春期の男子が女子と二人暮らしなんてねぇ」


「へっ!?」


「まぁ頑張るよ」