「こよみは諦めるしかないねぇ」


なんて言いながら、私を抱きしめている夏川さんは、だいぶあざといといいますか……。

本当に大学生?私より年下な気もするよ。


「おやすみなさい」

私は何も考えずに寝ることにした。


「おやすみ」


‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴


「っ!!?」


ちょっとまって。

今日って……木曜日なの!?

夏川さんとの同居二日目。
昨日、タイマーをつけるのを忘れていた。

時間やばいよ〜!!


「んっ……」


あっ……。

夏川さん、同じ部屋で寝てたんだった。

私の寝相が悪すぎて、夏川さんは壁の方に丸まって寝ていた。


し、しかもっ……。

私、今制服に着替えてる途中。

「わぁ〜」

今一瞬声聞こえたよ。

起きちゃったトカ……?

私は急いで部屋のドアを開けて、ドアの前にうずくまりながら制服を着替えることにした。