僕の名前は、シロ。
名前の通り白猫である。
因みに前世は、黒猫のキキって呼ばれていた。

今、僕はリビングにある窓の前を陣取り、目の前の家をジッと見つめていた。

何故かって?

それは目の前の家が、僕の前世時代住んでいた家だからだ。
自分が住んでいた家が目の前にあったら気になるだろ?

あ!昔のご主人様であるまーが帰ってきた!
…って、あーあ、何やってんだよ?


まーは躓く物が何もない所で、転んでしまった。

すぐに起き上がったまーはパタパタとスカートを払い、そして何事もなかったかの様にさっさと家の中に入ってしまった。


足、大丈夫そうだな。
良かったーーー

あーあ、まーは本当に鈍臭くて心配になるんだよな!
僕がいなくて大丈夫か?
まーの傍にいたいーーー


…いや、そうじゃない。
傍に居たいってのはウソじゃない。

ただ僕は、まーに抱っこをしてもらいたいんだ。


また、神様にお願いでもしよっかなぁ。
そしたらまーの部屋に入れるのに。


神様お願いします!
また、まーの部屋に行きたい!

神様にお願いすると僕の身体はあの日、まーの部屋に行った時みたいに透け始める。


やった!
これでまーの所に行ける!

神様、ありがとう!


ニャーーー