★蒼空・その後


 大和は平行線の世界の俺が心配だと話していた。

 探して見つけることが出来たのか気になる。
 きっと見つけられる。

 美月がいなくなって、その空いた穴は塞がる事がないと思うけれど、ふたりで支え合って生きて欲しいと願っている。


「美月を守って……必ず」

 大和が言ったその言葉には続きがあって

「お腹の子も……」

 小さい声で聞き取りづらかったけれど確かにそういった。

 何をするべきか、どっちの世界にいるべきかすごく迷ったと思う。

 もし俺が大和の立場だったら、決められないかもしれない……。

 大和の相手を思いやれる気持ちを、これからもずっと尊敬し続ける。