ヨルド。








砂漠の東端に位置するオアシス都市。

東側を地中海に、西側を砂漠に接している。

地中海、湿潤な平原、山、そして砂漠。

それらで採れる魚貝や穀物や肉に、ミルクや毛皮が、集められ、売り買いされる場所だ。







そして、ヨルドは、小さいながらも、王国だった。

領土は、都市全体とそれに接するわずかな砂漠、遠浅の海だけ。

国民はわずか200万人。

これといった特産物はない。

国の経済は卸売業でなりたっていた。