椅子こん!




「俺は知らなかったんだ!」

CDを避けながらロボット──に乗り込んだヨウは言う。
「知らなかった俺は、悪くないんだあああああああああ!」

ヨウは叫んだ。
知らなかった自分には非はない。
トモミのことは悪かったとは思うが、それでも、この空間をこんなにしたのは彼女だ。

「あぁ! ふざけるなよ!? まったくっ、知らなかったから悪くないのに! 周りはいつもいつもっ……俺……いや、私を巻き込む!!」

いつもそう。
なにか起きたとき、トラブルの中心には彼が居た。
 しかし彼が事前にそれらを予測出来ていたことはなく、知らなかったからしょうがないのにいつも犯人扱いされる。今日もこのパターンだったか。
いつまで理不尽な毎日が、繰り返されるのだろう。