人間は沢山いるというのに、何故、みんな、だれかのことしか見ないのでしょう。
似たような人間は沢山いるというのなら、何故みんな、だれかに執着するのでしょうか。
誰かを好きになれる人。
誰かを好きになれない人。
この差に関わらず、誰かは好かれ、誰かは嫌われる。
みんながみんな、ひとりに一人ずつ、平等に、他人を好きになる気持ちを享受出来る仕組みがあれば、それとも、たったひとつ、あまりにも越えられないほど、に全ての民を超越する者が居てそれに対して捧げる忠義があれば、人々は少しでも平等に、冷静に自己を省みて、周りと比べられずに、誰かをうやまい、想いあう気持ちを持てるのではないでしょうか。
大切な人が、何人も居るなら、きっとそれは尊いことです。
人間が学ぶべき、人間が人間として存在する上で欠かせないそれが幾つもあるなんて、これほどに恵まれたことがあるでしょうか。
大切な人が、なぜ大切なのかも、大切とはなんなのかも、そもそも好意などというものがあるかどうかすらわからないなら、きっと、その尊さを前にするほど、苦しいでしょう。



