あのね、先輩


どれくらい時間が経ったのかわからない



ふと、手の甲をシャーペンの頭でつつかれて、手元を見た






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     付き合ってみる?        
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一言




その一言で感情が溢れて








私は図書室であることなんて忘れて、号泣した



先輩は、驚きながら、周りに謝りながら、私を抱き締めてくれた


優しい手付きで頭を撫でてくれた








あぁ、でも。



そうだ






私、一度も先輩に『好き』って言われたこと無いや