卒業式の前日
いつものように図書室で勉強を教えて貰ってた
眠くなった先輩が、髪を触り出した頃
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眠い
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ルーズリーフの余白に汚い字で、珍しく声を掛けてきた先輩
それが嬉しくて、私もルンルンで返す
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先輩、眠くなったら髪の毛触るの
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クセですか?
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……よく気づいたね、変態だ
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クスリと笑った先輩に、私も笑い返す
先輩のこと、沢山知れました
先輩は私のことどれくらい知っててくれますか?
私といて、楽しいかな?
…………先輩、明日でお別れ?
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好きです
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何の文脈もなく
震える手で書いた字は、先輩の字よりも汚くて、情けなくて
先輩の顔は見れなかった


