そうです!
こんな時は竜也くんを最もよく知る虎谷くんに相談を・・・。
すがるような思いで虎谷くんの方を振り向いたのに、肝心の虎谷くんがニッコリ笑顔で
「だって、竜也。みんなもそう言ってることだし、参加してみたら?」
ひぃぃ~~、まさかのみんなと同意見です。
だ、大丈夫でしょうか!?
「はぁ!?なんで俺が出るんだよ。出るヤツは決まってるだろーが」
やっぱりの不機嫌モード全開です!!
「大丈夫っす!竜也さんが出るっていうなら、俺、喜んで騎士役を譲らせていただきます!!」
「うひゃぁ!!!」
竜也くんのご機嫌が悪くなるのをハラハラして見ていた私の背後から、団長の野田君の大きな声がして、心臓が口からまろび出てしまうのではないかというくらいびっくりしました・・・!!!
「これで何の問題もなくなったね」
微笑む虎谷くんが本物の王子様に見えます、が、竜也くんはまだ柳眉をひそめたままです。
「リュウくんが乱戦に出て戦っているところ、美咲だって見たいよね~」
私の腕にご自分の腕を絡めながら、綾乃ちゃんが私と竜也くんを交互に見ています。
しかも、私と目を合わせて意味ありげに小さく頷かれました。
ハッ!!
これは私にも何か言えということですね!
了解です!!



