「私も出るつもりなかったけど、思わずあの人の手を掴んでたの!」
「手ぇ掴むなよ……」
「え?」
天馬くんがふっと笑う。
「マジでそういうとこ。いつも後先考えねーのこえーよな」
「だって、ああするしか方法が……」
「自分も手足震えててこえーくせにさぁ」
バレてたんだ。恥ずかしい……。
「そんでまた、ててて天馬くんになってたね」
「うるっさい!必死だったの!バカにしないでっ」
立とうとしたら足の甲に痛みが走った。
「なに、やっぱ傷めてんじゃん」
足を触られて思わずどきっとしてしまった。
こんな時なのにペディキュア綺麗に塗れてたかなって変な心配してしまう。



