それを見ていた私は体の震えが止まらなくて。
こんなこと初めてで声も出なかった。
「天馬……てめぇ本気でやりやがったな……」
殴られた頬を押えながら倒れていた男が起き上がる。
「始めたのはそっちだからな、もう俺の前に現れんじゃねーよ」
「リーダーにこのことバレたら……ただじゃすまねーぞ、いいのか!?」
「はぁ。うぜーうぜー、さっさと失せろ」
そう言って追い払うように手を振る天馬くん。
また殴り合いになるんじゃないかとひやひやしてしまう。
しかし男たちは天馬くんに「後悔してもしらねーぞ!」と捨て台詞を吐いて走って行った。
私は肩の力が抜け、どっと体が重くなった。
「おい、立てねぇの?」



