「みんな待ってるから早くいこ!」
「うん……」
天馬くん近くにいるって言ってたけど本当にいるんだろうか。
そっと更衣室を出ると、天馬くんが同じクラスの友達と話をしていた。
ほんとにいた!
どうしよう、呼ぶべきか。
そんなことを考えてるうちに天馬くんがこっちに気付いて近づいてきた。
「やっと終わった。女子は着替えなげーな」
「そうだよっしょうがないじゃんっ……」
すると手に持っていた薄手のシャツを私の背中にかけた。
ふわっと、甘すぎない爽やかな香りが漂う。
あ、天馬くんの香りだ……。
「これ羽織ってれば?」
「え?」
横で瑠実が「あ~他の男子に見せたくないんでしょっ」と冷やかしてきた。



