どうしよう、急に緊張してきた。
でも天馬くんと結婚するってことは、これから天馬くんの友達とも付き合うことがあるわけで……。
「……別に変な奴らじゃねーから」
私の気持ちを察したのか、そう言って笑った。
そして私の手首を掴むとそのまま歩き出したので驚いた。
手!手!手ぇーーーー!
でも手を繋いでるわけじゃなく、手首を掴まれているのでなんか違和感。
まぁ、、、本当の恋人同士とかじゃないしね
辺りは暗くなってきて、昼間とはまた違った雰囲気になる。
特に大通りから一本入ったこの道は、道路に座って喋ってる人たちやSNSに載せるために踊っている人たちもチラホラいて、笑い声が絶えない。
夜になると少しガラが悪い人たちも出てくるって聞いたことがある。
「天馬!久しぶりじゃん!」
「隣だれー?」
「また見たことない子連れてる~」
通りすがりで色んな人たちに声を掛けられたり手を振られる。



